星崎先生のお話👩 こどもの歯とお口について④ 気をつけよう!お口ポカーン👄
最近、お口がポカーンと開いてしまうお子さんが増えています。
これは、舌癖(ぜつへき)によってなるものです。
舌癖とは、『舌を突き出して歯を押し出す癖』のことをいいます👅
上の写真のように、いつも歯を舌で押し出してしまっていると、
歯が前に出てきてしまったり、
歯と歯の間に隙間ができたり、上下の歯がかみ合わない歯並びになってしまうことがあります😢
また、②でお話ししたように、口呼吸がメインになってきますので、免疫力も低下してきてしまいます。
そんな舌癖の原因は、以下のようなことだと言われています。
1, 口呼吸 鼻の病気、のどの病気、口唇の力が弱い状態
2, 舌の裏の張りが強い
3, ゆびしゃぶり
4, 習慣
これらが原因によっておこる舌癖ですが、
『予防・改善できるお口の体操』があるのです!
まず初めに、自分の舌が口のなかのどこに当たっているか、確認してください☝✨
口蓋(口の上壁)に当たっていれば正しい位置なのですが、歯の裏側などに当たっている場合、これからお伝えする体操を行うことで、舌の位置が正しく改善されます。
やってみよう!あいうべ体操
①「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく横に広げる
③「うー」と口を強く前に突き出す
④「べー」と舌を突き出して下に伸ばす
◍ この4つの動作を順に繰り返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
◍ ①~④を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けましょう
◍ 1回5秒、1分10回の長さで行いましょう
◍ この体操は、真剣に行うとかなり疲れます。慣れるまでは、2~3度にわけたほうが続けやすいでしょう。入浴時にやるのがおすすめ!
◍ 顎関節症の人やあごを開けると痛む場合は、回数を減らすか、「いー」「うー」のみを繰り返してください。この「いー」「うー」体操は、関節に負担がかからない為、何回行っても結構です。
そして、あいうべ体操を実施した後、もう一度確認してみましょう☝✨
舌は今、どこにあたっていますか?
いかがですか?
先ほどよりも舌が上に上がっていませんか?
最初、舌が口蓋にあった方も、当たる面積が増えていませんか?
これが、『あいうべ体操』の効果なのです!
家族で簡単にできる健康法ですので、ぜひ、ご家族でしてみてくださいね☺
参考文献)●星崎雅恵、ラ・プレシャス:こどもの歯とお口について 講義資料