子どもの幸せにつながる!パパ育児のメリットとは?
イギリスのオックスフォード大学の研究チームによる調査で判明した、父親が積極的に子どもと関わるさまざまなメリットは「お父さん効果」と名付けられ有名になりました。
その他にも、父親による育児が将来の子どもの幸せにつながるという主旨の研究結果が次々と発表されています。
父親の役割 乳幼児の発達とのかかわり
例えば、マイケル・E・ラムの編著書である「父親の役割 乳幼児の発達とのかかわり」において、
“多くの父親は、自分のほうから乳幼児に近づくようにし、乳幼児との交流を楽しみ乳幼児が送る信号に素早く反応するが、これによって父親は赤ん坊の社会的世界で目立って重要な人物(たとえ相対的に一緒にいる時間は少なくてもおそらく母親と同程度に重要な人物)となるのである。”と述べられています。
成長発達における、子どもと自分以外の人とのかかわり(社会化)の過程において、父親―子ども、母親―子どもの、父親・母親―子どものような両親との密接な関係を確立していくこと、そのなかで母親や父親が、子どもにとって重要な人物であることがわかります。
子どもとの日々の交流が子どもの発達をうながしていくのですね。
このようなことから、パパが育児をするときに取り入れてはいかがと思うことを挙げます。
子どもの情緒に働きかける
つまりは、積極的に子どもとかかわることです。
お父さんが自分のために時間を割いてくれてお世話する=育児する、遊んでくれる毎日の姿を見て、つまり、自分は愛される資格のある人間なんだという安心感が無意識のうちに子どもの心に芽生え、自己肯定感が育つのではないでしょうか。自己肯定感とは「ありのままの自分を受け入れ、自分を好きになる」価値観のことです。
自己肯定感は人の一生を左右し、成人後の幸福度にも直接関わってきます。
父子遊びの多い子どもは情緒性、社会性、自発性が発達する(中野,1992)、父親とかかわりが多い幼児は友人ネットワークが広い(Ishii-Kuntz 1998)のような研究結果もしめされています。
自己肯定感が高まる
自己肯定感とは「ありのままの自分を受け入れ、自分を好きになる」価値観のことです。
自己肯定感は人の一生を左右し、成人後の幸福度にも直接関わってきます。
父親に可愛がられて育った子どもは自己肯定感が高まると言われており、友達と仲良く遊べる、我慢強い、目標に向かって努力するなどの特徴が見られます。
忙しいお父さんが自分のために時間を割いてくれる、つまり、自分は愛される資格のある人間なんだという安心感が無意識のうちに子どもの心に芽生えるのでしょう。
言語能力が発達する
父親が子どもによく話しかけたり絵本の読み聞かせをしたりするほうが、子どもの言語能力は発達し語彙力が増えると言われています。
母親は子どもが理解しやすいようにかみくだいて話す傾向があるのに対し、父親は子どもの言語レベルに合わせるのではなく大人の言葉を使ってコミュニケーションを取るので、子どもの脳や好奇心を刺激します。
思春期以降の関係が円満になる
子どもは正直ですから、可愛がれば可愛がるほど愛情を返してくれます。
幼いときから良好な関係を築いているほうが、思春期に入り子育てが難しくなったときに、重大な親子関係の危機を回避できる傾向にあります。
子どもの頃に父親から可愛がってもらった記憶は一生残りますので、子どもが成人した後も余程のことがない限りは信頼関係が崩れることはありません。
母親のメンタルが安定する
愛する夫が愛する我が子と楽しそうに遊んでいる光景。妻であり母親である女性にとって、最も心が和む瞬間ではないでしょうか。
父親が育児に積極的に関われば母親の体力や時間に余裕が生まれますし、何よりメンタルが安定します。
子育てを共有することで子育てにはつきものの悩みも共有することになり、夫婦でお互いに良き相談相手になれるでしょう。
母親が精神的に満たされていると、子どもにも良い影響をもたらします。
父親が育児に参加することの大切さに気づき、なんとか子どもとの時間を作ろうと工夫を重ねた結果、仕事の効率が上がったというパパもいます。
子どもだけではなく、パパ自身にとっても大きなメリットがある「パパ育児」。
あなたも今日から参加してみませんか?