抱っこで腰痛!痛みを軽減するために気を付けたいこと
赤ちゃんが生まれると毎日長時間抱っこをすることが必要になります。そうすると、ただ疲れるというだけでなく、腰痛を起こしてしまうことも多いですね。
しかも、赤ちゃんの体重は3か月で産まれたときの2倍、身長は6カ月で1.5倍と、どんどん大きく重くなっていくので、腰痛も比例して重くなっていく…。
そんなつらい腰痛の原因と、少しでも痛みをやわらげるために、気を付けたいことをまとめてみました。
抱っこするとどうして腰痛になる?
赤ちゃんを抱いていると同じ姿勢を続けることになり、筋肉が緊張したままの状態になります。そして、筋肉の血流が悪くなり、栄養が筋肉に届きにくくなることによって、痛みを感じる物質が作られるという仕組みになっています。ですから、赤ちゃんを長時間抱っこしていると腰痛になるのは仕方ない部分もあるといえます。
抱っこひもは腰に負担がかかる?
抱っこひもを使った方が腰にやさしいのでは…と思ったのに、逆に腰痛がひどくなった、という話を聞いたことはありませんか?
抱っこひもは腰ベルトと肩ひもで支える場合が多いのですが、サイズ調整がうまくできていなかったり、赤ちゃんが反りがちになって腰に負担がかかったりすることがあります。抱っこひもは両手が使えるので便利ですが、使い方によって腰に負担がかかることがあるということを注意しておきましょう。
一時的な痛みと慢性的な痛み
さて、抱っこによって腰痛になってしまった時、それは一時的な痛みでしょうか?それとも慢性的な痛みでしょうか?
「赤ちゃんを抱かなければよくなる。子供は大きくなれば自分で歩くようになるから、じきに腰痛はよくなる。だから、一時的な痛み」
「いやいや、赤ちゃんは大きくなるにつれて重くなるし、幼児でも抱っこすることが多いから悪化する可能性だってある。これはもう、慢性的な痛み」
どちらも間違いではないですよね。実際に、赤ちゃんが歩くようになって抱っこの回数が減ったら腰痛が治った、といった場合もあるでしょう。また逆に、赤ちゃんが重くなるにつれて悪化した、というパターンもあるでしょう。
しかし、実は前者のような考え方で痛みをとらえたほうが、痛みが軽減しやすいのです。
とらえ方次第で痛みが軽減する
痛みがあると不安が増し、ストレスにもなります。そして、いつまでも治らないのでは…とネガティブな思いに傾きがちに。すると、痛みも増幅して感じるようになり、治りづらくなってしまうこともあります。特に育児で疲れがたまっていると、少し休めばよくなる、といった楽観的な考え方ができなくなることも多いでしょう。
逆に、抱っこではなくおんぶも試してみよう、休む時間を増やせるようパートナーと相談してみよう、ストレッチやマッサージなどしたらじきに良くなるだろう、と前向きに考えることができる場合は、それだけでも痛みの感じ方が軽くなります。
つまり、痛みのとらえ方を変えることで、腰痛が軽減されることもある、ということです。
もちろん、病的な原因が隠れている場合もありますので、前向きに考えて対策をとっても良くならず悪化する、といった場合は受診もしてくださいね。
育児は体を使わずにはできないので、腰や肩の痛みに悩まされることも多いものです。そんな時こそ前向きに物事をとらえ、パートナーとのコミュニケーションも多めに取って、ストレスをためないように気を付けましょう。