育児に関するQ&A

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大げさじゃない!新生児期の育児のつらさ ―パパのサポートが必要なわけ―

待望の我が子の誕生。これから赤ちゃんとの楽しい毎日が始まる、と思っていたのに、まったく予想とは違ったつらい毎日になってしまった…。
そんなママの話に、出産を経験していない人や男性は「そんな、大げさな。自分の子でしょ。それに赤ちゃんって寝てる時間長いじゃない?」と思ってしまうかもしれません。

でも、全然大げさではないのです。新生児期は母体の回復が十分でなく、慣れていない赤ちゃんとの生活は体力と気力との戦い。そのつらさは体験してみないとなかなか理解しにくいものです。
今回は、新生児期の育児、ママの心理とパパのサポートについてまとめてみました。

大げさじゃない!新生児期の育児のつらさ

体がつらい!思うように進まない産後の回復

出産は「命を懸けてする」といっても過言ではありません。母体への負担は相当なものです。個人差はありますが、出産時の会陰切開の後が痛んだり、動くと腰が痛かったり、いつまでも悪露が続いて体調が安定しなかったり。産褥期のママは、そんな見た目にわからないつらい体で育児をしている人も多いのです。
そして、周りは産まれてきた赤ちゃんのかわいらしさに気を取られ、ママの体の状態までなかなか気遣ってくれなかったりもします。当然、ママは自分のことは後回しで赤ちゃんのお世話にかかりきり…。
体はつらいし、赤ちゃんのことは慣れなくてわからないことだらけ。気づけば体も気持ちもつらさでいっぱいになってしまっても、ちっともおかしくありません。
つらい体と心を抱えて赤ちゃんのお世話をするママは、本当に大変なのです。

母乳?それともミルク?どっちでもいいとわかっていても…

新生児期の赤ちゃんのママがぶつかりやすいのが「母乳かミルクか」問題。
初めからよく母乳が出るママもいますが、十分出なくてミルクを足さなくてはならない場合もあります。また、出産時の母体の状態が悪く、最初からすべてミルクという場合もあるでしょう。
母乳でもミルクでも赤ちゃんはちゃんと育ちます。でも、母乳が赤ちゃんによいと聞けば、ミルクではなく母乳をあげたいとこだわってしまうのがママの心理。
増えていくミルクの空き缶を見て涙がこみあげてくる、どうして母乳で育てられないの…と自分を責めてしまう。身近にいるパパは、そんな母乳にこだわるママの気持ちを理解しつつ、思いつめないように見守ってあげてほしいのです。「ミルクでも大丈夫」と折に触れて言ってあげてください。パパからのそんな言葉がママの安心につながります。

新生児のお世話はホントに大変!

赤ちゃんは眠っている時間が長いはず、そう思っている人も多いでしょう。確かに、よく寝てくれて、育てやすいと感じる赤ちゃんもいます。でも、そんな赤ちゃんばかりではありません。抱いていないと寝ない、寝てもすぐに起きて泣き出す、そんな赤ちゃんもたくさんいます。
また、よく吐く、おむつかぶれがひどい、顔に湿疹がいっぱい出る等々、ママやパパを心配させる種はいっぱいあります。
お世話に追われて睡眠不足、自分のことは後回しで赤ちゃんへ気を配ることに疲れ果てる、赤ちゃんが起きてくるのが恐怖、そんなことも珍しくありません。
ママはそんな大変さを、なかなか周りの人に訴えることをしません。なぜなら、自分の子どもを育てるのはママの当然の仕事だと思うからです。弱音を吐いたり、文句を言ったりするのはママ失格なのではないかと思うからです。

パパはぜひとも、そんなママをいたわってあげましょう。悩みを言えないママには、パパの方から「無理しないで、交代するよ」と言ってママが休める時間を作ってあげるといいですね。

里帰りしたけれど…

新生児期は里帰りしているママも多いですね。
でも、今は高齢者でも生き生きと社会で活躍する時代。実家では両親共に働きに出ていて、里帰りしたものの昼間は自分と赤ちゃんだけ。そんな場合も多々あります。
そうなると、両親も毎日忙しいので思うように援助を受けられないこともあるでしょう。それどころか、忙しい両親に気を使わなくてはならなくなることも。
それでも、実家は安心するし、何かあれば頼りになる所でもあります。里帰りして両親にかわいい孫と共に過ごす時間を持たせてあげたいという思いもあるかもしれません。
困ったことがあればパパにも手伝いに来てもらったり、両親と相談したりして、実家での新生児期をうまく乗り切りましょう。
また、どうしても実家ではかえって疲れる、という場合は里帰りしないという選択もあります。来てもらえる時に手伝いに来てもらう、という方法も。
里帰りしてもしなくても、ママが安心して赤ちゃんに接することができるよう、パパも家事や育児に積極的に協力してあげてくださいね。

 

新生児期は自分の体の不調や赤ちゃんのお世話、実家での気遣いなどママにとってつらいことが重なる時期。抱え込まずに周りの家族とつらさを分かち合い、新しい命をみんなで支えていく時期にしたいですね。

特にパパのサポートがあれば、ママは笑顔で子育てに取り組みやすくなります。赤ちゃんのためにも、ママのためにも、そしてパパ自身のためにも、積極的にママをサポートしてあげましょう。

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