子どもの個性に寄り添う子育てを!幸せに育てるアドバイス
子育ては悩みの連続。初めて子どもを育てる人はもちろんですが、子育て経験のある人でも、一人一人違う子どもの個性にどう接すればいいのか悩み、迷うこともあるでしょう。
そんな、子育てで迷っている方へのアドバイスをお届けします。
子どもの性格に応じた対応を知ろう
赤ちゃんのうちから、人見知りが激しい、おとなしい、好奇心旺盛、怖がり、といった個性が見え始めます。発達段階に誰にでも見られるものは、成長に伴って変化していくこともあります。例えば、人見知りなどは多くの赤ちゃんで見られますが、大きくなるにつれておさまっていくことが多いものです。でも、まったく人見知りしない子、いつまでも人見知りがおさまらない子など、持って生まれた性格にも左右されます。
大きくなるにつれ、子どもの性格ははっきりと個性として表れるようになってきます。一律ではなく、それぞれの個性に応じた対応をすることが必要になります。
例えば、内向的な子どもで集団になじめない、といった場合なら、ママが一緒にいてあげる、無理強いしない、といった配慮が必要です。また、負けても平気でいまいち向上心に欠ける、といった子どもなら、勝ち負けよりもその子自身の成長や成果を認めてあげるようにするといいですね。
大切なことは、どんな性格でも、マイナス面ばかりを嘆かず、プラス面を生かせるような言葉かけをしてあげることです。また、これぐらいはできないと、できるはずと押し付けたり、こんなこともできないなんてダメだな、などと否定したりせず、個性を受け入れ、見守るようにしましょう。
「こんな子になってほしい。」をかなえるには
思いやりのある優しい子に育ってほしい、自主性のある前向きな子に育ってほしいなど、いろんな思いを抱いて子育てしていることと思います。そんな思いをかなえるためには、パパやママの積極的な姿勢が必要です。
例えば思いやりのある子に、と思うならパパがママを思いやる姿、ママがパパを気遣う様子、また、よその人にやさしくしている所を見せてあげましょう。そして、何より子どもの思いをくみ取って理解してあげることが大切です。思いやりを受けて育てば、思いやりのある子に育っていくことが多いからです。
また、自主性のある子に、と思うなら、子どもに自ら考える機会を与えましょう。また「あなたはできる」というメッセージを折に触れ伝えるようにすれば、子どもに自信がつき、積極的に自分でいろんなことに取り組む姿勢が育っていくでしょう。
こんな子に…という理想の行い、ふるまいが、「自然に」身につくようにパパやママが導いてあげることが大切です。その際には、子どもの個性や性格を見極め、希望する子ども像をあまり無理強いしないようにしましょう。
子どもの好き、得意を習い事に
子どもが少し大きくなれば、気になるのが習い事ですね。
習い事の中には、小さいうちから習っておけば将来プロを目指せるものもあります。例えば音感を育てたり、耳を育てたりするために音楽は4歳ぐらいまで、英語なら7、8歳ぐらいまでに習い始めるのが良いとよく言われます。
習い事をさせる際は、できれば子どもに自分の好きなものを選ばせてあげましょう。親から押し付けられるとイヤになってしまうこともあります。いろんな経験、体験の中から子どもが好きになれそうなこと、得意なことを伸ばしてあげる習い事を考えてあげることをおすすめします。
でも、習い事は無理にさせなくても大丈夫。周りがしているからと、自分の子どもに慌てて習い事をさせる必要はありません。パパやママとお絵かきをしたり、プールで遊んだり、歌を歌ったり、ダンスをしたり、そんなふれあいを大切にして子どもの「楽しい」をいっぱいにしてあげましょう。そんな中で、この子はこれが好きなのかな、これが得意そうだな、といったものが見つかれば、習い事の体験などに参加すればいいのです。
それでも習い事を渋ったら、無理強いしないであげましょう。自分からしてみたいというのを待つのも子育てです。
こんなときどうする?
子どもを育てていると、いろんなトラブルが起こることがあります。そんな中でも、特に気になるのは、まわりの子どもに手を出した時、また、自分の子供が何か嫌な目にあった時ではないでしょうか。
子どもが周りの子どもにかみついた、たたいた
感情のコントロールがきかない幼いころ(2~4歳ごろ)は、こういったことがたまに起こります。
頭ごなしに叱りつけて謝らせるのではなく、まずは話を聞いてあげましょう。子どもながらに理由がある場合もあるので、どうしてそうなったか聞いてあげてください。
また、日ごろのストレスや不満があると爆発しやすいので、子どもの心に不満やイライラがたまっていないか確認してみてください。不満や、きいてほしいのに受け入れられないといったことがあれば、可能な限り、取り除いてあげましょう。
子どもが悲しそう、つらそうにしている
子どもが泣いていたり、つらそうにしていたりすると、親なら何があったか、どうしたのかと聞きだしたくなりますね。でも、すぐには伝えられないこともあります。特に大きくなってきた子ども(小~中学生)は考えることも多くなり、親にすぐに打ち明けられないことも多いものです。「いつでも聞いてあげるから」「何かしてほしいことがあれば言ってね」と言葉をかけて様子を見ましょう。そして、聞いてほしいといってきたら、じっくり話を聞いてあげてください。
子どもの成長に伴い、いろんな悩みが出てくるのが育児です。でも、悩んでばかりで難しい顔をしているのではなく、子どもを見つめて子どもに笑顔をみせてあげてくださいね。
そして、子どもの性格や個性をたいせつにした、子どもに寄り添った子育てを心掛けましょう。自分をわかってくれる、思ってくれる人がそばにいると思える子どもは、つらいことや悲しいことがあっても、幸せに育っていくことでしょう。