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イオン飲料は栄養満点?  朝日デジタル

 暑くなってくると、子どもに冷たいものを飲ませる機会が増えますね。近年、イオン飲料は栄養豊富だとか、健康に良いという誤解をしている人が多いようで、イオン飲料の飲み過ぎによる問題も起こっています。100%ジュースを子どもに飲ませることの是非もアメリカで最近話題になっています。子どもの飲み物についてぜひ知っておいてください。

「イオン飲料」とは、カリウムやナトリウムなどの電解質が入っている飲み物のことです。成分や使い方などによってスポーツ飲料とか経口補水液などと呼ぶこともあります。

 虫歯がある子は、ジュースやイオン飲料を飲む習慣があることが多いと、医学雑誌で繰り返し指摘されています。イオン飲料には砂糖が含まれおり、酸性なので、歯のエナメル質が脱灰しやすいのです。特に、哺乳瓶で飲みながら寝るというのは虫歯の原因になることを覚えておいてください。脱水症状を改善するために飲む経口補水液も、糖分が含まれているので、飲んだ後に寝る際はうがいや歯磨きが必要です。哺乳瓶がないと寝ないという子には、カフェインの入っていないお茶か水をあげましょう。

 また、イオン飲料をたくさん飲むことで、水中毒によるけいれんを起こした例や、ビタミンB1欠乏症となり脚気(かっけ)やウェルニッケ脳症を発症した例も近年報告されています。日本小児科学会雑誌に報告されたまとめ(奥村彰久ら日児誌121(5), 2017)によると、調査期間5年9ヶ月のうち33例の症例が検討したところ、ビタミンB1欠乏症の発症は2歳未満の子が多く、イオン飲料の多飲は生後12ヶ月以内に始まり、中央値で3.5ヶ月間、1000ml以上の量を毎日飲んでいたということです。その後の経過が判明したお子さん27例中1例が死亡、12例に障害が残りました。どの症例も極端な偏食があったり、離乳食をほとんど食べていなかったりしました。

  ここまで深刻な例はなかなかないとは思いますが、日常的に多量のイオン飲料を飲むのはダメです。経口補水液に記載されている一日あたりの摂取の目安量は、乳児は体重1kgあたり30-50ml、幼児が300-600ml、学童から成人で500-1000mlです。1-2歳の子どもの体重は9-12kgくらいなので、治療を目的としないイオン飲料は1日に500ml以下にしましょう。

  年長児から成人に近い体格の子でも、イオン飲料や清涼飲料水を大量に飲むことで、「ペットボトル症候群」と呼ばれる急性の糖尿病を起こすことが知られています。そして、経口補水液は塩分が多いので、治療としてではなく日常的に飲むことで塩分の過剰摂取の原因になることがあります。

 こうしたことの背景には、保護者や子ども自身がイオン飲料に対して、いいイメージをもっていることがあるでしょう。イオン飲料は栄養が豊富であるとか、ビタミンが含まれていると思っている保護者がいるというアンケート結果があります(日児誌 同)。でも、成分表を見ると、入っているものは水、糖類、電解質、クエン酸、香料であり、栄養が豊富でもビタミンは添加されてもいません。

水分補給は水やお茶でいいんです!

<アピタル:小児科医ママの大丈夫!子育て>http://www.asahi.com/apital/column/daijobu/(アピタル・森戸やすみ)

                                                                                                          朝日デジタル 2017年5月29日                                                                                                       

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