約束を破った7歳長女の話~親って難しッ!~
今日は、私とのお約束を破った7歳長女のお話です。
始めは、信じられなかった
この春小学校に入学した7歳長女。
今までどこに行くにも必ず私が付いて行っていたのですが、
小学校へは近くに住むお姉さんたちと一緒に行き、帰りはお友達と帰ってくるようになりました。
小学校から家までは少し距離があり、7歳長女も「まだ全部ひとりは不安なの」というので、
帰りは途中まで迎えに行って、一緒に帰ってきています。
そんな行きかえりのお約束は、
「必ず通学路を通ってくること」
これは、
●もし行きかえりで災害や事件が起こった時、迎えに行った私と7歳長女がすれ違わないようにするため
●7歳長女が帰ってこなくてなどで他の大人が探しに行ったりするときも、みんなはじめは通学路から探すため、何かあった時に発見が遅れる可能性もある
●通学路は、比較的安全で人通りがある道が通学路として指定されており、他の道よりも安全に帰ってくることが出来る
これらの理由のため、学校とかーちゃんは「うちの子はこの道を通ってます」というお約束をしているから、必ず通学路を通るのよ、と私は何度も伝えてきました。
「お友達にお誘いされても、7歳長女ちゃんは自分の道で帰るのよ」と。
そしてその日は、市内のどこかの施設で爆弾を爆発させる、という予告があった日で、1年生の保護者の中には門の前まで迎えに行ったりするママもいるような、少し親が緊張していた日で。
私はいつもの待ち合わせ場所で7歳長女の帰りを待っていました。
しかし、いつもの時間になっても7歳長女の姿が見えない。
いつも曲がってくる方向から曲がってこないので、心配して少し学校の方へ向かおうかと少し進みだしたとき。
全然違う方法から、7歳長女らしき女の子がお友達と歩いてくるのが見えました。
はじめは、「うちの子はちゃんと伝えてあるから、こっちから来るはずないしなぁ」と思い、そのまま進もうとしましたが、見れば見るほど7歳長女。。。
あ、違う方向から帰ってきたのだな、ととてもショックでした。
7歳長女の言い分
いつものように笑顔で手を振ってこない私に何かを感じたらしく、
7歳長女もしだいに『やってしまった顔』に。(なんていうんでしょう、ちょっとだけ笑ったような、やばい、と顔にかいてある感じのアレです)
「なんで、そっちの道からきたの?」と冷静に聞いてみると、
「お友達がこっちから行こうっていったから」
すかさず、サササっと逃げていこうとするお友達も呼びまして、
2人に冷静に通学路の大切さを伝えました。
「お約束の道は、安全にみんなを守るためにある」
「何かあった時、すぐ見つけられるように、すれ違わないように道が決まっている」
「今日は特に、怖いことがおこるかもしれない日だった。今、かーちゃんは迎えに行こうとしていた。もしかしたらここで会えなかったかもよ」と。
お友達は、「私のママはおうちで待ってるからすれ違わない」というので
「でも、あなたに何かあったとき、探す道はお約束の道なのよ。よかった、ふたりとも、無事に帰ってきてくれて」と伝えました。
いろんなおうちがありますし、いろんな子もいればいろんな親御さんもいて、おうちのルールも違います。
「通学路くらい」と考える親御さんもいらっしゃると思うけども、
その場では私の考えをお友達にも伝えました。
そして、そこでバイバイして、7歳長女にはさらにコテンパンに、
「お友達がお誘いしてきて断りずらくても、お約束の道で帰ってきてほしい。
あなたたちを守るためのお約束だから。
お誘いを断って、『お約束の道で一緒に帰ろう』って強い気持ちで伝えてあなた自身もお友達も守ってほしい。
お母さんはあなたたちがとても大切だから、お願いします」と(かなりぶちぎれてしまいましたが)伝えました。
7歳長女は、泣いて泣いて泣いて「ごめんなさい」と言い(キレすぎたかな、とちょっと反省ですね。言い方言い方)、
そこからはずっとお約束の道で帰ってきてくれます。
まだお誘いされることもあるようですが、「わたしはこっちから帰る」と伝えてくれている様子。
正直、私は「うちの子に限ってそんなことはない」と思っていました。
でも、7歳長女はこれからいろんな考えに出会って、その都度自分で考えて選択をしていくわけで。
その場に私はいないのだから、これからこの子が自分を守っていくために、また時にはチャレンジしていくために、
自分で判断していくものさしも一緒に作っていくんやなと思いました。
む、むずかしいなぁ。
そして、そこを伝える私のものさしもやりすぎたらあかんな、と思いつつ、
ちょっと離れて客観的にもなりつつ。
その都度悩んで精進しようと思います。
お母さん、むずかしッ!
親って、むずかしッ!