ワンオペ育児を防ぐためにパパにできること
あるアンケート調査によると、ワンオペ育児をしていると感じたことがある人が全体の4割以上に上ったという結果が出たそうです。
ワンオペ育児とは、仕事・家事・育児のすべてを夫婦のどちらか一方がすべて負担する育児のこと。その一方となるのは大半が女性です。
このような生活を続けていると、育児ノイローゼや産後うつ病にかかるリスクが高まり、子どもにも悪影響を及ぼしてしまいます。では、ワンオぺ育児を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
夫婦で子どもの情報を共有する
育児に参加する父親が増えてきたとはいえ、やはり“育児の中心は母親”という意識がまだまだ根強く、母性神話も健在です。
赤ちゃんの予防接種のスケジュールや定期検診まで把握しているパパはごくわずかでしょう。夫婦で子どもに関する情報の共有量に差があり過ぎると、ワンオペ育児の原因になってしまいます。
パパも母子手帳をチェックしながら子どもの成長過程など把握するのが理想的ですが、そこまでは難しいときは、毎日の子どもの様子をママから事細かく聞いておきましょう。
パパが子どもの話しやママの悩みに真剣に耳を傾けるだけで、ママは精神的に落ち着きます。
使える子育てサービスをパパから提案
家事代行サービスやベビーシッター、一時預かりなどママの負担を減らすサービスが増えてきました。ただ、それなりにお金がかかることや、子どもを他人に預ける罪悪感などからママからはなかなか言い出せないケースも多いです。
そこで、パパの出番です。ネットや市報をチェックして情報を集め、「こういうサービスがあるから使ってみたら?」と積極的に提案してください。実際にママが利用するかどうかは別として、そうした逃げ道を作ることでママの精神的な負担が軽くなります。
パパ自身がワンオペ育児を体験してみる
「君は家にいて子どもの相手をしていれば良いんだから楽でいいよね」
生後一ヶ月の子どもがいる奥さんにこう言い放った男性がいました。悪意があったかどうかは分かりませんが、明らかに無知からくる暴言です。その後、奥さんは産後うつ病に罹ってしまいました。考えられないストーリーではないですよね。
育児がどれほど大変なものか手っ取り早く知る方法は、パパ自身がワンオペ育児を経験することです。赤ちゃんのオムツを替え、ミルクを与え、こまめに下着を着替えさせ、お風呂に入れ、しかもその間に家の家事をすべてこなしてみる。1日でもこんな生活を送ってみれば、ワンオペ育児の過酷さに呆然とするかもしれません。
ワンオペ育児を予防するためにパパにできる3つのことを提案させていただきました。
ご家庭の環境によってできること、できないことはそれぞれです。ただ、育児には想像を遥かに超える大変さがあることだけは知っておいてください。