赤ちゃんから幼児へ、1歳児へのしつけ方法とは
赤ちゃんも1歳前後になるとよちよちと歩きはじめ、行動範囲が広くなって興味の対象も広がってきますね。そろそろ幼児へ向けてしつけが必要かな?と周りの大人は感じるようになるでしょう。
しかし、まだ1歳では言葉もしゃべれないし、いったいどこまで大人の言うことを分かっているのやら…。何をどのようにしつけるべきなのか悩むところです。
いくつかの観点から1歳児のしつけについてまとめてみました。
基本的な生活習慣を身につける
1歳ごろになると、眠って、泣いてミルクを飲んで、の繰り返しだった乳児とは違い、生活リズムができてきます。だいたい決まった時間に起きたり、離乳食を食べたり、布団に入ったりすることができるようになります。
そこで、ご飯の後は歯磨き、寝る時間、テレビを見る時間、帰ったら手を洗う、といった生活習慣をまずは身につけてあげましょう。
大人でも、歯磨きや洗顔など毎日の習慣は、やらないと気持ち悪く思うもの。
1歳児は生活習慣を身につける最初の年齢といえるでしょう。毎日しているうちにだんだん定着していきます。
1歳児でもできる片付け
1歳児はお片付けってできるでしょうか?1歳になりたてと2歳直前ではだいぶ違いますし、個人差もありますが、簡単なことならできるようになります。
1歳前後の子供は、おもちゃや本などを勝手に出すことは出しますが、自分から片づけることはありません。放っておくと、あっという間に部屋はゴチャゴチャになってしまいます。
そこで、ママが片付ける。のではなく子どもにも声をかけて一緒に片付けましょう。
片付けの際は、大きな箱やバスケットなどを用意して、ひとまとめに入れてしまうやり方をおすすめします。1歳ぐらいの子供は言葉もまだ十分理解できません。
「これをあそこに入れて」、「これはこっち」、などといった複雑な片づけは当然無理です。
ポイポイと入れ物に入れる、という簡単なことでかまいません。出したものは片付ける、ということを身につけるのが大事なのです。
家族でもあいさつをしよう
最近は、大人でもあいさつができない人がいます。家族の間ではあいさつしないという家庭もあるようです。しかし、あいさつは社会に出たときの基本中の基本。小さいからといってあいさつがわからないことはありません。
朝起きたら「おはよう」、ご飯の前には「いただきます」外で人に会えば「こんにちは」、悪いことをしたら「ごめんなさい」。たくさんのあいさつがありますね。どれも簡単な一言ばかりです。
1歳ではまだ言えない子どもも多いですが、あいさつする大人の姿を見せてあげることが大切です。繰り返し毎日あいさつする様子を見ていれば、子どもは自然と覚えていくものです。
「○○ちゃん、おはよう」「○○ちゃん、おやすみ」とまだしゃべれなくても、子どもにもあいさつをしてあげてくださいね。
基本的な生活習慣、片付け、あいさつ
以上のように、大まかに3点に絞って1歳児のしつけについてまとめました。
いずれも、1歳の子供には難しいことも多いかと思いますが、周りの大人が根気よく、粘り強く取り組むことで、2歳、3歳と成長していく子どもの基礎になっていくはずです。
また、すぐにうまくいかなくても、大きな声でしかりつけたり、腹を立てたり、たたいたりしないようにしてくださいね。そういった行為は子どものしつけには向いていません。
子どもは、まして1歳児は一度言っただけではできるようにはならないもの。それに、別に1歳で絶対できるようにならなければならない、というものでもないのですから。
楽しみながら1歳児のしつけに取り組んでください。