育児に関するQ&A

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一人っ子を育てるときに注意すべき点とは?

初めての育児は戸惑うことが多く、親は慎重かつ神経質になりがちです。そのうえ、一人っ子の場合は、良い意味でも悪い意味でも親の関心を一身に集めることになります。
今回は一人っ子を育てるときに気を付けたいポイントについて考えます。

一人っ子を育てるときに注意すべき点とは?

社交性を身につけさせる

兄弟のいない一人っ子のなかには、同年代の子供と関わる機会がないために引っ込み思案や人見知りになる子がいます。大人だけに囲まれた環境で育った場合、保育園や幼稚園にあがったときに、友達との接し方で戸惑ったり困ったりしがちです。

お子さんがひとりで歩けるようになったら、近所の公園や公民館のイベントなど、小さな子供が集まる場所に積極的に出かけましょう。
友達との遊びを通して、子供は様々なことを学びます。ときには、友達とケンカをして悔しい思いや悲しい思いをすることもありますが、それも1人ではできない貴重な経験です。

自主性を尊重する

「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがあるように、子供がやろうとしていることを先回りして止めさせないようにしてください。

子供が1人の場合は、親の注意や関心はつねにその子だけに向けられます。
子供がしようとしていることに危険はないか、心配はないかと気を配りたくなるのは分かりますが、子供から自主性を奪ってしまう原因になりかねません。
内心では「大丈夫かな?」と心配しつつも、子供がやりとげるまでは、手助けをせずに見守る姿勢が大切です。

必要なときにはしっかり甘えさせる

一人っ子の場合は、おもちゃやお菓子を兄弟と取りあうこともありませんし、家庭のなかでは優先順位が1位になってしまいがちです。ご両親が一人っ子のお子さんに対してよく心配されるのが、「ワガママになるのではないか?」という点です。
気持ちは分かりますが、「一人っ子=ワガママ」というイメージに捉われすぎて、結果的に子供を突き放すような態度を取らないように注意しましょう。

例えば、スーパーなどで欲しいお菓子を買ってもらえないと言って泣きわめく子供に対して、毅然とした態度で接するのは「しつけ」です。ここでお菓子を買ってあげたり、機嫌を取るような言動をしたりすると、子供は泣きわめくことで親をコントロールできるという間違った学習をしてしまうからです。

ただ、抱っこをせがんできたり、赤ちゃん返りをしたように甘えてきたりする子供に対して、「甘やかすのは良くないから」という理由で要求に応えてあげないのは、子供の自己肯定感を低下させる間違った対応です。自分は親に愛されているんだ、という感情を子供にしっかりと持たせるためにも、十分なスキンシップをとってあげてください。

期待をし過ぎない

一人っ子の場合、知らず知らずのうちに親が子供に「期待」というプレッシャーを与えるケースがあります。
子供にとって親からの期待は「親が自分には能力があると認めてくれている証拠」になりますので、その期待を裏切らないように努力する子供もいます。すると、親はその子を「良い子」と評価し、子供は「良い子」でい続けるためにさらに頑張るのです。

それでうまくいくケースもありますが、子供が思春期を迎えて本格的に自我が目覚める頃になると、親の期待が重圧に変わり、親の期待に応え続けることを苦痛に感じる子供もいます。行き過ぎた期待は、子供を苦しめる結果につながりやすいので注意しましょう。

 

一人っ子の子育てで注意したいポイントについてまとめました。一人っ子でも兄弟がいる子でも、子育ての基本は変わりません。子供の人格を尊重して、個性を伸ばせるような環境を整え、ある程度は子供の自主性に任せて静かに見守る姿勢が大切ではないでしょうか。

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