しつけっていつからはじめるべき?0歳からできるしつけについて
しつけはいつからはじめたらいいの?
産まれたばかりの赤ちゃんは、泣いて、お乳を飲んで、寝て、排せつしての繰り返しの毎日を送ります。
お母さんもそのお世話をひたすら繰り返すことになります。
そして、成長するにつれ、寝返りを打ち、お座りし…とできることが増えていきます。
そうなってくると、しつけをそろそろ始めるべき?と、気になるお母さんも増えてきますね。逆に、まだ少し早い気もする…というお母さんもいるでしょう。
実は、しつけは0歳から始めることができるのです。
えっ!ホント?と思ったお母さん、これからしつけについて考えてみましょう。
しつけってどんなこと?
0歳からのしつけって?と考える前に、しつけってどういうことなのか、まずはそこから考えてみましょう。
一般的にしつけといえば、基本的な生活習慣を身につけさせること、礼儀、作法、マナーなどを教えること、などが思い浮かびます。人間として社会で生きていくために、身につけておくべきことを伝えたり、教えたりするのがしつけ、ともいえます。
しかし、こういった表面的なしつけだけではない、もっと基本的なしつけがあるのです。
それは、表面的なしつけを受け入れる素地を作ること、といってもいいでしょう。それが、0歳からできるしつけなのです。
子どもだけでなく大人でもそうですが、誰かに何か忠告されたとき、叱られたとき、素直に従える場合とそうでない場合があります。たとえば、信頼している上司からアドバイスを受けたら、すんなりと受け入れられますが、そうでない人からの忠告にはなかなか素直に従えないものです。
しつけも同じことです。つまり、表面的なしつけを受け入れられるだけの信頼関係を築くのが、0歳からのしつけなのです。
0歳からのしつけに必要なこと
では、0歳からのしつけには何が必要なのでしょうか。
0歳の赤ちゃんはまだしゃべれませんが、お母さんが自分に話しかけてくれると反応します。
まだ生まれて間もない赤ちゃんには、お乳をのませながら話しかけてあげましょう。たくさん飲めたね、いっぱいうんちが出たね、そんな些細なことで構いません。ニコニコ笑って温かい言葉で話しかけてください。
寝返りが打てたら、お座りができたら、たくさんほめてあげましょう。うまくできなくても、励まして声をかけてあげてください。そうすることで、そばに自分を見守ってくれる、愛情あふれた人がいることを、赤ちゃんは感じ、信頼関係がより深いものになっていきます。
こうして、語りかけてもらい、ほめてもらって育った赤ちゃんは、表面的なしつけを素直に受け入れられるようになります。周りの人とも良好な人間関係をもてるようになっていくでしょう。
命の危険を避けることは0歳からでもしつけられる
もうひとつ、忘れてはいけない大事なしつけがあります。
それは、命の危険を避けることです。
いろいろな興味や関心を持ち始めた赤ちゃんは、何が危険かを見分けられないので、何にでも手を出します。また、ほかの子供に危ないことをしてしまうこともあります。
危ないことはダメ、ときっぱり教えなければなりません。
これは、表面的なしつけとか、その素地を作ることとは別の次元のしつけです。
自分と他人の命を守る、危険を避ける、そういった類のしつけは0歳からでも早くはありません。しっかりとしつけてあげてください。
一度しかない乳児期を充実したものに
赤ちゃんのお世話で毎日疲れているお母さんも多いことでしょう。
でも、子どもにとっては、一度しかない乳児期です。後悔しないように、0歳の今しかしてあげられないことを、できるだけしてあげましょう。
お母さんだけでなく、周りの人も、お母さんがゆとりをもって赤ちゃんに接してあげられるように、なるべく助けてあげてほしいものです。