子どもの熱中症対策について
連日のように報道されている「猛暑」、今年は特に異常ですね。今月9日~15日までの1週間で救急搬送された人は、全国で9,955人に上ったとのこと(消防庁発表)。例年、7月から9月まで、熱中症による救急搬送が多いのですが、重要なことは、気温が高くなくても湿度が高いと熱中症で救急搬送されており、搬送された人のうち、約4割が自宅などの「居住場所」で、そのうち、乳幼児(0歳~5歳)は45.5%、65歳以上の高齢者は約6割であることから、室内も危険であるということ(消防庁発表)。そんな熱中症対策と予防について、まとめてみました!
予防と対策
- 新陳代謝が活発なため、のどが渇かなくても、水分をこまめに計画的に与える。10℃くらいに冷やしたイオン飲料は腸からの吸収がよい。水よりも、ミネラルを含む麦茶、ベビー用のスポーツ(イオン)飲料がよい。
- 体温調節機能が未熟で、放熱や発汗による体温調節ができない。直射日光から身を守るため、帽子をかぶる、薄い色で熱のこもらない素材で襟ぐりや袖口の空いたデザインの衣類をゆったりめに着せる。薄着の方がよいが、インナーを着せた方が肌とインナー、インナーとアウターの間に空気の層ができ、外からの熱気を遮断してくれる。
- 大人よりも背が低く、ベビーカーに乗っていることも多いため、地面からの照り返し熱に気をつける。子どもの高さの気温や湿度を気にかける。
- 車内に置き去りにせず、車から離れる場合は鍵を持って降りる。。自分で鍵をかけたり、ロックボタンを押して閉じ込められる事故が起こっている。
- 屋内でも油断せず、子どもの様子を観ておく。頬が赤くなる、触ると熱い。元気がなく、ぐったり、母乳やミルクを飲む量がいつもより多い、尿量が少なくオムツが乾いている時は初期症状。涼しいところに寝かせ、服を脱がせて、身体の熱を逃がしてあげましょう。こもった熱が逃げたら、タオルで巻いた保冷材や濡れタオルなどでおでこ、わきの下を冷やし、身体が冷えてきたら、水分を飲ませます。応急処置で改善されない場合、すぐ、医療機関を受診しましょう。
- エアコンもひと工夫。室温設定は26℃~28℃とし、エアコンの気流の冷気が長時間、直接人に当たらないよう、温度むらができないように風向きルーバーを上方向、水平方向に調整して、冷たい空気を上から下へ循環させます。少し暑く感じるときは、室温設定を下げるより、風量を強くしたり、扇風機を併用すると効果的。扇風機の風は天井にあて、跳ね返った気流を利用すると風がより柔らかくなるそう。また、エアコンの機能が落ちないよう、フィルター掃除を2週間に1度行い、室外機に冷水をかけると効率のよい冷房運転ができ、風も冷たくなって節電もできます。エアコンのこまめなオンオフは逆効果。オンにした際、インバーター機能で電力消費が急激に上がるので、自動運転(オートモード)で長時間使用するのが効率よく、節電にもなります。
こんな記事を担当している最中、職場付近でお年寄りが熱中症と思われる症状で倒れているとの知らせが!幸い意識はあったので、イオン飲料を飲んでもらってクーリングするなど、職員の介抱で無事帰っていかれたという一幕があり、わが身の命の危険を感じた一日でした。
参考・引用
消防庁HP: http://www.fdma.go.jp/
東京都医師会HP: https://www.tokyo.med.or.jp/citizen
ダイキン工業株式会社HP空気の学校: http://www.daikin.co.jp/naze/setsuden/check.html
もものいろいろ情報ナビ:http://momos-navi.net/280.html