育児情報 2017年5月5日 読売新聞より
「知りたい」 好奇心高める幼児教育
今日は、模索する幼児教育についてです。
2018年度から実施される幼稚園教育要領や保育所保育指針は、学力の基礎を育むことを重視する。遊びの中で園児の好奇心を高め、学びにつなげる取り組みが注目されている。
社会福祉法人わこう村が運営する千葉県富津市の「和光保育園」で4月下旬、2~5歳の園児が、ジュースやさんごっこ、穴掘り、ままごとなど、思い思いに遊んでいた。園庭には、自由に使えるスコップやペットボトルなどの道具小屋、井戸水をくみ上げるポンプ、ぶら下がって遊ぶターザンロープを配置。気の済むまで遊ばせ、「やりたい」「知りたい」といった好奇心が育つのを18人の保育士が支える。園児の発想をもとにした探究活動は幅広く、今春卒園した園児26人が挑戦したのは「竪穴式住居」作りだった。きっかけは、自宅にランドセルが届き始めた園児たちが昨年秋に始めた「学校ごっこ」。段ボールでランドセルや教室を作成したが満足できなかった。「壊れない本物の家が作りたい」。試行錯誤の末、博物館で見た、竪穴式住居に着目。図鑑で作り方を調べ、保育士、保護者の協力で園庭の樹木を柱に完成させた。かやぶきも手掛けた園児たちは「バンザイ」と喜んだ。
同園ではかつて、絵画制作や読み聞かせといった一斉指導が主流だったが、指示待ちの子が多いなど課題が見えてきたため、自由遊びを増やしてきた。鈴木まひろ園長は「子どもたちは、手伝ってくれた保護者にお礼の手紙を書くため文字を覚えるなど、必然性があれば学んでいく。保育者の役割は、子どもの思いに気づき、どう支えれば実現できるかを考え、付き合うこと」と語る。
十文字学園女子大の内田伸子特任教授(発達心理学)の研究グループが08~09年、東京都内の3~5歳の幼児2607人を対象に行った調査では、自由遊びの時間が長い園児の方が、一斉指導を行う園児よりも語彙力が高いという結果が得られた。内田教授は「好きなことをしながら周囲と言葉を交わす方が、言葉をより多く吸収できるため」とみる。また、「幼児期の遊びの中で出会う驚きや『なぜ』という気持ちが将来の学びの土台となる。正解の暗記ではなく、自ら探究することが求められる社会では、子どもが自ら遊び、『子ども中心の保育』が重要だ」と指摘している。
つぶやき・・・・・ホーリーは子ども時代、毎日遊んでばかりいて、とにかく楽しかったことだけ覚えてる。意図的に子どもを自由に遊ばせることが、やりたい、考えたいという気持ちにさせてくれるし、語彙力も高まるんだね。もう一度子育てやり直したいなぁ。